当店では、買取対象をスーツとジャケットに限定しておりますので、商品一点一点に合わせて、
丁寧に査定を致します。
量販店のスーツであろうと、高級ブランドのスーツであろうと、「まとめていくら」というような、お
おざっぱな流れ作業の査定は致しません。

こちらでは、おおまかではありますが、査定のポイントご紹介致します。

                      
1.状態の良さ
やはり状態の良さはとても大事なポイントです。
量販店のスーツでも状態の良いものは、査定額が上がります。
反面、高級ブランドであっても、状態が悪い商品は査定額が低くなります。
               
2.シルエット
左のスーツような、体のラインに沿ったようなシルエットのものは、比較的プラスの査定になります。
細ければ細い程良いというふうには思いませんが、現在の流行から考えると、体のライン
に沿うようなシルエットが人気でございますので、査定額が比較的高くなります。

右のスーツのようにルーズなシルエットの物は、大変心苦しいのですが、比較的
査定額が低くなります。
(ブランドのコンセプトやデザインによっては、査定に影響がないこともございます。)

これは、スーツの良し悪しの話ではございません。
あくまで流行や需要の問題としてお考えください。

※股下や袖丈のバランスも拝見します。
 各サイズにおいて、股下や袖丈が極端に短く取られている場合は、
 大変心苦しいのですが、査定額が低くなることがございます。

          
3.仕立て

良いスーツは、ぱっと見にも美しいラインを描いております。
肩周り、衿から背中にかけてのライン、胸周りのドレープ、ラペルの折り返しのライン、
アームライン、パンツのカーブなどなど・・・。
こちらは、現物を拝見し、ボディ(マネキン)に着せるなどして、ラインを確認させて頂きます。



4.ブランド生地
上記タグのようなブランド生地や、極細番手(super120's以上)の生地が使わ
れておりますと、比較的査定額が上がって参ります。
             
5.色柄

使いやすく汎用性の高い色が、比較的好まれる傾向がございます。
黒、ネイビー、グレーの無地やシャドーストライプ、または、これらをベースにした
ストライプやチェック柄などが人気の高い色柄です。
(太いストライプやチェック柄は、汎用性が低い場合もございますが、現在は人気がございます。)

これ以外の色でも、人気があるものはございます。
ここから下の査定ポイントは、査定額を大きく変えるものではございませんが、
チェックするポイントです。
     
袖ボタン
左側が本切羽、右側があきみせでございます。
本切羽は、袖ボタンを開け閉めできるよう仕立てあります。
あきみせは、袖口だけ開くように見せてあり、ボタンは開かないようになっています。
本切羽の方が、一般的には査定のポイントとしては高くなります。
(ただ、本切羽は、袖丈の調整ができませんので、サイズと袖丈のバランスによっては、
マイナスになることもございます。)

 「本台場」                  「角台場」                 台場なし(普通の仕立て)

台場仕立て
内側のポケット周辺も表地で作る仕立です。
「台場なし」のようだと、裏地を直す時に、ポケットまで仕立て直す必要がございます。
「本台場」「角台場」の場合は、ポケット周辺まで表地が使われておりますので、裏地を直す時
にポケットまで仕立て直す必要がなくなります。そのため、「台場仕立て」は高品質の仕立ての
代名詞のようになっています。
現在では、一部スーツは消耗品のようにもなっておりますので、裏地だけ直すという事があまり
無いかもしれませんし、最後は、個人のこだわりや好みとなると思いますが、査定のポイントの
一つとなります
                

ゴージライン
上襟と下襟の切り返しのライン(赤い線の部分)をゴージライン(ゴージ位置)と言います。
現在は、左側の画像のようにゴージラインが高めのもの(ハイゴージ)のほうが、人気が
ございます。
右側の画像のようなゴージラインの低いものは査定額が低くなり、場合によっては、買取
を承ることができません。
(流行や好みがありますので、どちらが良いスーツという話ではございません。ハイゴージ
では重心が上に、ゴージが低いと重心が下に来ますので、あくまで好みのバランスの問題
だと思います。単純に査定のポイントとしてお考えください。)
この他にも、細かな査定のポイントがありますが、上記のポイントが主なものとなります。



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